あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫や家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

コビの獲物

ミルク色の朝だったが、時間が経つに連れて
秋日和とでも言うのだろうか、それとも小春日和で良いのだろうか。
汗ばむほどの暖かい一日だった。

最近のコビの働きは目ざましいものがあり
今朝起きたばかりの時は部屋の中に野鼠の死体がポツン…と!
当の本人…いや本猫は、餌をくれと私に強請っている。
餌ならそこに転がっているだろうに!

すでに動かない野鼠には目もくれずに餌にガッツク。

朝からまったく!
仕方がないので部屋の中のすでに硬直している野鼠を土に埋めた。
そうこうしているうちに、何やらキーキー声が聞こえる
今度は一体なんなんだ…ムクドリかよ~~!!



しかも離しては捕まえしているから
部屋中逃げ回って、普段掃除をサボっている蛍光灯の上やら
飾ってある額縁の裏から埃が落ちてくる始末!

コビ…お願いだからやめてくれ!

最後はばぁちゃんの部屋で、窓から逃げようとするムクドリ目がけて
ジャンプをすれば窓際の鉢がガラガラガッシャーン!
あぁぁぁぁ… シャレたグラスに入れておいた挿し木用の植物が
木端みじんに壊れて弾け飛んだ。

しかも!

窓の内側の障子戸の障子は、見事に破けてあちこちに爪あとがクッキリ…。
ようやく弱ったムクドリを摘んで外へ投げ出したら
それを追いかけて何処かへ行ってしまった。

以前はモグラ…ハウス跡の黒いシートの下からモグラと追いかけっこ
その時は逃げるモグラが逃げられないようにと
私もコビの加勢をしたのだが…外は良い。
外だったらいくら大物と格闘しようが追いかけっこしようが
大いにやってくれと賞賛してあげる。



だが…家の中だけはやめてくれ…コビ。

しばらくしてそ知らぬ顔で家に入ってくる。
まるで何処かのお坊ちゃま猫のように、何気に弱々しさを漂わせた顔で
何もなかったかのようにコタツで丸くなる。
そんなコビに騙されてはいけない!

だけど…どんなイタズラ者の猫でも、自分ちの猫だと思うと可愛い。
ポチコもヒメも可愛らしさひとしおだ。

そんな家族同然のペットなのだが、最近悲しいニュースを見た。
広島のドッグパークが閉鎖し、狭いゲージの中でエサも水も与えられず
放置されていた犬が約480頭。
テレビで見たが目を覆いたくなるような姿に言葉が出なかった!
あまりのおぞましさに状況さえも書く事がはばかられるほどだ。
確かに何処かで飼われているペットではないのかもしれない。
だけど同じ命なのに…。

業者にも言い分はあるのだろうが、生き物を飼っている以上言い訳はきかない。

こういう類の事件は、悲しいかな数多く目にする。
まだ命あるものは幸せな時が巡りる様にと…
虹の橋に行ってしまったペット達には、愛する誰かと巡り合える様にと。




秋咲きのクロッカスだろうか…この花びらの中に
小さな灯火を点して虹の橋への道しるべとして送ってあげたいな。